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〜第2章〜
〜現在・メンバー〜
CE4008年20月1日、ルドエリ街の外れにある居酒屋『ドイグ』

??「マスター!酒チョーダイ!」
マスター「はいよ!ってシル、かなり飲みすぎじゃないか?」
マスターは声の主の虎獣人に向かって話していた・・・
シル「いーんだよ!今日は飲みたい気分なんだから」
マスター「でも、これは・・・フェア止めなさい!」
確かに、シルの周りだけ色々な酒瓶が大量に転がっている。シルの目もヤバイ位イっている
フェア「・・・分かった。シル、宿に帰るぞ」
シル「あ〜?まだ飲むぞ!」
シルは、初対面の時から何を考えているのか分からない奴だったが、今日は一段とコイツの考えは分からない・・・いつもはあまり飲まないのに・・・
フェア「仕方無いか・・テリ、頼む」
フェアと同じテーブルに居た熊獣人が2人の所へ来た
テリ「おう!で、どの位にしておく?」
フェア「軽くでいい。やりすぎるなよー」
テリ「了解〜♪」
テリの大きな手が凄い勢いでシルの首筋に向かって振り落とされる。
シル「ぐう゛っっ」
シルは言葉にならない声で座っていたイスから落ちた
フェア「・・・・・やりすぎだ。完璧に堕ちたぞ・・・」
シルの頭にかすかに☆が回っているのが見える
テリ「そうか?加減したんだが・・・まあ、まだ生きてるし大丈夫だ!がはははは!」
頭を掻きながら笑った・・・昔からそうゆう奴だったということを俺は忘れていた・・・
フェア「まーいいか。宿に戻るぞ、シルを頼む」
半分諦めながら、テリが完全に堕ちたシルを抱えるのを見ていた。
会計を済ませ、宿に向かう途中にある自販機でジュースを買い
俺達の泊まっている民宿『ヘレフ』に着いたが、もう時間は夜中だ・・・
泊まっている客やオーナーを起さない様に部屋に入ったが
1人で宿に残っていた馬獣人のライを起してしまった。
堕ちたシルを見て最初はびっくりしていたが、その犯人がテリだと分かったらすぐに寝てしまった・・・・
ライは昔、競争選手でテリはそのコーチをしていたので、手加減など出来ないのは十分知っていた・・・

翌朝、案の定シルは二日酔いとテリの手刀のせいで激しい頭痛に悩まされていた・・・
フ「今日は出かけられないな・・・」
民宿の食堂でテリとライの2人と半死人のシル1人に話していた。皆了解してくれた・・・
「出かけられない」という言葉に反応した牛獣人のここのオーナーは
オ「じゃあ、健康な3人は畑仕事を手伝って頂戴!」
俺を含む3人は様々な理由をつけて断わろうとしたら
オ「それじゃあ、今までの『ツケ』はどうするのかな?」
と、白々しく言われた・・・しかたない
30分後・・・俺達は農作業の格好をして、渋々オーナーの手伝いをしていた。
仕事は主に成長した野菜の収穫や、それらを保存する下準備だ。結構量が多い・・・
たまに休憩しながら作業したが、結局3分の1しかできないまま日が暮れてしまった。
しかし、その日の夕食は豪華だった。朝は半死人だったシルも復活し、にぎやかな夕飯になった。
Fin

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