「はぁ…はぁ…はぁ…っ……」

ここはどこ?暗く誰も通らない様な路地?
後ろから何者かが走って近づいてくる…一体誰?

辛い…でも…僕の直感が止まれば死が待っていると叫んでいる

「ヤツは何処に行った!コッチか?!」

いくら逃げても、誰かが追ってくる…誰か助けて

やがて、目の前に大きなコンクリートの壁に僕はぶつかってしまった
上を見ると…とてもじゃないけど登れそうにない…周りには他に逃げ道すらみつからない

誰かの足音の感覚がゆっくりと僕に近づいてきた

実験体の分際で手こずらせやがって!ちくしょうっ」
暗闇の中、姿・形が分からない…

「『実験体』って、なん………」

パァーン!!

声の主の手元から爆発音とオレンジ色の閃光が共にが放たれたと同時に、僕の胸に強い痛みが走った…